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 気づけば惰性で日々が流されるのです。

2008年6月~2010年3月まで616日間かけて地球一周した時の画像です。今思うに画像に字幕入れておけば良かった。。。画像は横方向にスライドします。

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BOPについて その1

前もって言い訳:まだ勉強中の事ゆえ、何かずれたことを書くかもしれない。
が、書こう書こうと思いながらずっと放置していることの上位にずっと居座っているのが今日ののテーマ。BOP(ボップとお読み下さい)についてである。


BOPとはBottom of the Pyramid(ピラミッドの底辺) もしくは Base of the Pyramid(ピラミッドの土台) の略であり、意味するところは世界の富のピラミッドの底辺(土台)を形成する貧困層のことであり、ひいてはその貧困層をターゲットにしたビジネスのことを指す。

ちょっと前に目にした国連開発計画(UNDP)発表のデータによると、全世界の5人に1人が1日1ドル以下の収入で生活しており、そしてさらに1日2ドル以下まで範囲を拡大すると、何と世界の2人に1人の方がそのような低所得にて生活をしているそうだ。

この先、貧困層のことをBOPと略す。

で、今までの企業の経済活動はこれらBOPをターゲットとせず、どちらかと言えば、富裕層から中間層に狙いを定めて行われてきた。
しかし、この数年、企業がこれらBOPをターゲットとしたビジネスが注目されており、この活動が貧困の解決の一助となるのでは。と期待が高まってきているのである。

具体的にどのような活動があるかというと、一番わかり易いと思われる例がシャンプーや石鹸の小量、低価格販売である。今までのプラスチックボトル売りでは高くて買いづらかったものを1回使い切り程度のサイズに再設計し市場に流通させる。
インドでは石鹸ではなく、灰で手を洗うなどというのが普通に行われたりする。そこでこのように衛生的な生活の支援として安く良質な石鹸やシャンプーなどを製造し販売するわけね。


091230_BOP1 091230_BOP2
08年12月インドで購入した 洗剤(タイド) と シャンプー(ヘッドアンドショルダー)
洗剤が1ルピー(約2円)、シャンプー2ルピー(約4円)であった。



これにより、今までこれらの衛生用品を買えなかったBOPの方々がシャンプーや石鹸などの便利さ、快適さを知ってもらうことができる。そこから彼らのより良い生活への欲求を刺激し、市場経済に参加してもらえるようにしていく。という段取りである。

また、貧困に喘ぐ国々では、乳幼児の死亡率が高い(日本の数十倍ほどあったりする)。でその死因の上位を常に占めているのが下痢である。要するに不衛生が原因となって下痢を引き起こし死に至るケースが多々あるわけである。このBOP向けの商品供給によりこれらの死因をも引き下げられる可能性が高い。


他にもバングラデシュのグラミン銀行のようにBOP向けに小額融資を行い、BOPの方々が事業を興すのを支援したりしている金融機関もある。手元に資料がないので記憶を辿るが、たしか、このBOP向け融資の貸し倒れ率は日本の貸し倒れ率よりも遥かに低かったと記憶している。楽な商売にあぐらをかいている日本の銀行、消費者金融にも正座して学んで欲しい話である。

それから医療分野ではBOP向けに年間数十万人分もの白内障手術をほぼ無償で行えるような仕組みを作ったアラビンドアイホスピタルという病院があったりする(ここらへんの仕組みは説明が長くなるので興味ある方は当記事末尾にある本をご参照のこと)。また、建築資材の会社が中心となってBOPを組織化して、積立を月々10ドル程度行い自分達で家を少しずつ作っていく仕組みもある。その他に今まではBOPの方々には情報がなく、自分で収穫した農作物や魚などを仕入れ業者の言い値でしか売れなかったが、そこで通信ネットワークを整備して高く売れる場所をBOPの方々自らが探せるような仕組みを構築してみたりという動きもある。


091230_BOP3 091230_BOP5
画像左:インドの店頭にて。上からたくさんぶら下がっているのが各種小量パック達。こんな感じに街中で売られている。
画像右:インドのマドゥライにある アラビンド・アイ・ホスピタル。毎日数百人が白内障手術を受けている。



このように、まさに世界の土台部分を底上げしよう。という動き。それがBOPである。そして今、世界では様々な分野に渡りBOPビジネスが花開きつつある。


人によってはこれらの取り組みを、貧しい人々までも市場経済に組み込み大企業の食いものにする陰謀。などと言う向きもあるようだが、私に言わせれば、それこそバカもやすみやすみ言いたまへ。である。そんな狭隘なことを言う人は自分で自分に市場経済のある世界とない世界、どっちに属したいか。と問い質してみるがいい。



つづく



今回のテーマの教科書的な本がこちら

ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略 (ウォートン経営戦略シリーズ)
(2005/09/01)
C.K.プラハラード

商品詳細を見る


読んでてああ、面白い。という本ではないと思うが、こういう世の中の動きがあるんだ。ということを見せてくれる本。歯ごたえ十分の咀嚼に疲れる本。覚悟して読め。

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