30代の読書: 亜玖夢博士の経済入門 橘玲著
今回読んだのはこの本。
何とも不気味な感じのタイトル&カバーである。
お陰で買ってから読むまでに決心が要ったわ。
毎度のことながら、読み始めたら一気なんだけどね。

亜玖夢博士の経済入門亜玖夢博士の経済入門
(2007/11/28)
橘 玲

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◆ページ数:約250ページ

◆読書時間: 約1時間半くらい

◆購買理由: 著者名にて。小説 マネーロンダリング以来のファン。

◆読前感(何を期待して読もうと思ったか):
この著者とこのタイトル。そしてこの表紙。
絶対闇社会のとことんブラックな内容だろうな。
どんなオドロキが私を待っているんだろう。

◆本の内容:
(※本を見ずに記憶をたどって書いてるのでとても主観的)
一言でいえば劇団ひとりの「陰日向に咲く」の闇社会の経済小説版。
構成としては短編短編が最終的につながっていく。
映画で言うとタランティーノ監督の作風的とでも言えるかな。

ヤミ金、イジメの構図、ヤクザの抗争、ネズミ講、仕手戦などをテーマとし
行動心理学、ゲーム理論、チャルディーニの影響力の武器などを用いて
(ほかにもネットワーク理論とかいろいろあったような気がする)
それぞれどのような状況でどのような現象が起きているかを
様々な登場人物を通じて鮮やかにそしてわかりやすく書かれている。
オドロキと面白くの両方を満たしてくれる一風変わった経済(?)小説。

◆読後感(だらだらと書きたいことを書く):

この小説の著者の橘玲氏は「マネー・ロンダリング」の時から
お気に入りの作家で、最近では「黄金の羽根の拾い方」なども面白かったが
今回の著作に触れて、このお方、こんな書き方もできるんだ。と素直にオドロイタ。

登場人物の博士もさることながら、中国人姉弟のファンファンとリンレイが
これまた素晴らしい味を出している。特にリンレイの天然的おとぼけ。
これは笑わずにいられなかった。(詳細は読んで下さいな)

それにしても、ヤミ金で金借りて踏み倒す方法や、ネズミ講のテクニック、
普通に生活していると知らないような世界のことが、至極普通に語られている。
それを知るだけでも充分に価値があるのかも。
実生活にて身を守るある程度の知識も得られるかもな。



■この本をオススメする方
・詐欺などに対する知識のない方。免疫力を高めましょう。
・経済学を多少かじったことのある方。こういう使い方するって思いつきました?
・地下経済について興味のある方。

■この本をオススメしない方
・まっとうな公務員。知らなくていい世界もあるのです。
・骨の髄まで地下経済で染まっている方。この本ではぬるすぎでしょ。
・本を読むヒマもないくらい忙しい方

30代の読書: ビル・ゲイツの面接試験
ちょっと前に読んだ本。書評を書きかけで止めてた。
面白かったし折角だから紹介しておこうかと思うてね。


ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?
(2003/06)
ウィリアム パウンドストーン

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◆ページ数:約320ページ

◆読書時間: 約3時間くらいかな
(問題解いてたら時間かかる)

◆購買理由: 何だったかの本で紹介されてて購入。
裏を見たら第15刷まで出てた。売れるんだね。知らなかったよ。

◆読前感(何を期待して読もうと思ったか):
自分はマイクロソフト的なパズル式の採用試験に
どの程度通用するか知りたいわ。
あと、欧米系の企業ってどのような面接になるのかが
わかれば参考にしたい。


◆本の内容:
(※本を見ずに記憶をたどって書いてるのでとても主観的)
前半部分はこれまでの就職試験とはどのようなものだったか、
また、IQの歴史と信頼性にも触れている。
その他、人間の第1印象の信頼性についても紹介されている。
(第1印象は2秒で決まり、後はほぼ不動なものなのだそうな。)

中盤部分からはマイクロソフトのレイモンド式と呼ばれる
就職試験で出されるクイズ・パズル形式について触れている。

・富士山を動かすにはどうやればどれだけの時間で動かせるか?
・マンホールのフタはなぜ丸いのか?
・ビル・ゲイツのための浴室を設計するとしたらどうするか?
・アメリカにガソリンスタンドはどれだけあるか?
・ジャンボジェットの重量の量り方は?
・鏡が左右は反対に映すが上下はなぜそうならないのか?

などなどちょっとした奇問難問がたくさん出てましたわ。
最近日本のビジネス誌、ビジネスパーソンの間で話題となった
フェルミ推定とも共通する部分があるね。

技術の進歩が著しい今日では、最新の知識をどれだけ持っているか
ということを面接で問いかけてもさほど意味がないと考えられており
むしろ、問題に直面した時の問題解決力や思考パターンを
面接では問うべき。とこの本は述べる。

あと、圧迫面接のやり方などちょっとした心理的な重圧、
恣意的な思考バイアスを加えるやり方なども書かれている。


◆読後感(だらだらと書きたいことを書く):
最近、この本の他にも、「地頭力を鍛える(細谷功著)」、
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
(2007/12/07)
細谷 功

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「数で考える頭になる(ジョン・アレン・パウロス著)」なども読んだが
数で考えるアタマになる!―数字オンチの治しかた数で考えるアタマになる!―数字オンチの治しかた
(2007/07/26)
ジョン アレン パウロス

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いずれも解答の正誤ではなく、解法のプロセスに重点を置いて書かれた本である。
社会に出て求められるのは答えのある問題に取り組むことよりも
正解があるかどうかすら定かではない問題に取り組むことが多いからね。
やはりこれからの社会を生きていくにはこういう能力が必要だろうな。

問題の半分以上は解けたがわからない問題も多く残った。
どう考えても解法の糸口すら掴めなかったものもあり。
また、他人の解答例に触れ、思考の飛躍に驚かされたりね。
やっぱ、マイクロソフトの連中はもの凄く頭いいんだなー。と感心する。

それにしても楽しく読めた。
答えのないような問題に取り組むの昔から好きだからね。
お陰様で日本人の理想のレールから完全に脱線して
今やどこにつながるともわからぬ荒野を走っているがね。

昔から試験において先生が用意、期待した解答をあえて外して
でも、先生も認めざるを得ないような答えを考えだして書くのが好きだった。
生意気ながら先生への挑戦状のつもりね。

今思うにそういう思考や気概を受け入れてくれる先生が好きだった。
するってーと、三つ子の魂的に今でもその気性が変わってないとしたら
そういう価値観や思考を認めてくれる組織や親分、部下と仕事をしたいね。

ま、そんなことを考えながら読んだ、構成も問題も面白い充実の一冊。


■この本をオススメする方
・これから就職活動を始める方。
・就職が決まってからでも社会人になる前に頭のトレーニングに。
・人事部、人材ビジネスに関わっている方
・備えよ常に。という言葉を知っている方

■この本をオススメしない方
・レールの上を走ることに一生懸命な方
・本を読むヒマもないくらい忙しい方

読書感想文のお手伝い 夢をかなえるゾウ
ふと、「当Blogにアクセスして頂くキーワードって何だろう?」と疑問を抱いた。
自分としては中国、五輪などで訪れる方が多いのかと思っていた。
が、アクセス解析を見てみたらそうではなかった。
多かったのが、「読書感想文 夢をかなえるゾウ」 で検索してくる人であった。


夢をかなえるゾウ夢をかなえるゾウ
(2007/08/11)
水野敬也

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確かに私、去年の11月22日に読んで、簡単な書評を書いてるな。
それで検索に引っ掛かってくるようだね。何か申し訳ないな。



ナルホド。夏休みの宿題ですな。
そういえば、私も感想文書いたなー。

ネットで調べてコピー&ペーストですかな?
そりゃーいい世の中になったもんだな。



よかろう。手伝ってやる。えらそうですまん。
学校の先生がドキリするような感想文を書いて進ぜよう。
私は中学時代芥川龍之介の杜子春(とししゅん)の感想文で
結構いいところまでいったぞ。感想文のツボは心得ているつもりだ。
しっかりとコピー&ペーストしてくれたまい。

※ただし、旅先で本が手元にないので記憶をたどって書いているので
細かい設定や言い回しなどはよく覚えていないのでご了承を。





「夢をかなえるゾウ」を読んで



夏休みの読書課題の「夢をかなえるゾウ」を読んだ。実に面白い本で読み始めたら食事をする時間も惜しいくらいで一気に読み終えてしまった。私がこの本を読んで学んだこと、感じたことは大きく3つある。

まず第1に、「人は小さな習慣の積み重ねから変わっていくものである。」ということである。
主人公はガネーシャから靴を大切に扱うこと、トイレをキレイにすること、小さな金額でいいので募金をすること。などを実践することを求められ、それに応えることにより自分の心の中に小さな変化が起きてきたことを感じる。
いつも偉そうなことを言いながら、服装がだらしなく、机の上も汚い学年主任の●●先生には是非とも学んでほしい言葉である。と思う。

第2に、「人は行動することによってしか変わらない。」ということである。頭で考えるだけなら誰でもできるが、実際に行動しないと何も変わらない。とガネーシャは言っている。
なるほどその通りであると私は思う。数学の▲▲先生のように、いつも痩せたい痩せたいと口癖のように言っているだけの人はたくさんいるが、そういう人で本当に痩せた人を私は見たことがない。
▲▲先生は私が入学する前からずっとあの体型らしい。たぶんあの体型は先30年は太ることはあっても痩せることはないだろう。
実際に痩せるための行動を起こした人しか変わらないのだ。「人は行動することによってしか変わらない。」当たり前のことのようで本当に気づいている人の少ない真理がここにあるような気がしてならない。

第3に、「人は夢を持ち続けなくてはいけない。」ということである。
主人公はかつて夢を持っていた。それが、いつの間にか日々の生活で流されてしまい夢を忘れてしまっていた。しかし、ガネーシャによって、その夢を思い出し、直視し、その夢に向かって努力することを思い出した。その結果は本の最後に出ている通りである。人は夢や目標を持つことによって日々の行動が変わるんだな。ということがわかった。夢は持ち続けなくてはいけないと思った。
私は学校という組織に埋没してしまい、かつての熱い心、夢、希望を失ってしまったのであろう先生をたくさん見てきている。
この読書感想文の宿題を出した■■先生もその一人である。たぶん■■先生もかつては夢を持っていたのだ。それが、文科省、教育委員会、PTAなど長いものに巻かれてしまううちに、次第に今のようなリビングデッドのようになってしまったに違いない。xx先生や◆◆先生も同じである。どいつもこいつも夢も希望もない目をしている。子どもをなめてはいけない。生徒の目はごまかせないのである。

自分が果たしていないことをやらせようと生徒にこのような本を読ませることは、自分が入れなかった学校に子供を入学させようと勉強を強要する身勝手な親の心情と大差がない気がしてならない。
もし、先生方がこの本を生徒が読むことによって、「人は小さな習慣の積み重ねから変わる。」「人は行動することによってしか変わらない。」「人は夢を持ち続けなくてはいけない。」などこの本に凝縮されているエッセンスを学んでほしいと期待しているのなら、先生方自らもそれを放棄をせず実践してほしいものである。

私が言うまでもなくこの「夢をかなえるゾウ」は良書ではあるが、これからの人生に夢も希望もある私たち世代がこの本を読むのも良いが、すでに夢も希望も失った先生方が読んで、もう一度自分と向き合うべき本なのではないだろうか。
果たして先生はこの本を読んでいるのだろうか?読んだこともない本を「課題図書に指定されたから。」という理由で安直に宿題に出すサラリーマン的先生にこの読書感想文を評価されるかと思うと、それってどうなの?と思わずにいられない。

というのが私が「夢をかなえるゾウ」を読んで思った感想である。


おしまい




さあ、これで出せるもんなら出してくれ。

どうだろう?これで。1,500字ちょっとだから文章を調整すれば
原稿用紙3枚にでも4枚にでも合わせられると思うぞ。

ところで、君がこれで出しても大丈夫だろうか?幸運を祈るwww
この感想文を実際に読んだ先生の反応をについてはちょっと知りたい。


最後に、夢をかなえるゾウ は良書だ。
感想文を書く書かないはともかくとして
中学時代に一読する価値は間違いなくある。
騙されたと思って最初の50ページだけでいい。
それでつまらなければ読むのを止めたっていい。
まずは我慢して読んでみてほしい。


人は行動することによってしか変わらない。 のだから。


それでは、よき夏休みを。

30代の読書: コスト削減の教科書
このところ読書のペースが乱れっぱなし。
決して読書を軽んじているつもりはないが、自己管理が甘いわね。

最近、読書シリーズ書いてないなーと思ったので更新。
カウントしてる限りでは今年の105冊目の読了。

社員のやる気に火をつける! コスト削減の教科書社員のやる気に火をつける! コスト削減の教科書
(2006/03/10)
村井 哲之

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◆ページ数:約220ページ

◆読書時間:約40分くらい

◆購買理由:
1年以上前にアマゾンで衝動買いした記憶あり。
たしか何かのレビューで紹介されていて興味を持った。

◆読前感(何を期待して読もうと思ったか):
買ったまま読まれもせず異国の地にてダンボールに入ってて申し訳なく思った。

◆本の内容:
(※本を見ずに記憶をたどって書いてるのでとても主観的)

経営におけるコスト削減の大切さと、実はコスト削減って、
後ろ向きではなくてとても前向きな楽しい活動なんだよ!
ってことを教えてくれる本。

会社におけるコストを
1、水道光熱費などのエネルギーコスト
2、家賃やコピー費などオフィスコスト
3、パートさんの人件費やロスへの対策費などの オペレーションコスト
の3つに分類してコスト削減の何たるかを解説している。

しかし、その奥からはもっと深いメッセージが読み取れる(のかも)。


◆読後感(だらだらと書きたいことを書く):

自分的にはコスト削減というとオペレーション効率を上げて
費用対効果を高めることが一番面白く、
結果が劇的に表れると思っているのだが
この本はエネルギーコストとオフィスコストといった
どちらかと言ったら地味なところに重点を置いている。

で、やや期待外れだな。つまんないかも。
と思いながら読み進めていったのだが、知らない事実や考え方が目白押し。

へー。ここまでやればこんなに水道光熱費も変わるんだ。って感じ。
何事も徹底することって大切だよなー。と思いながら読んでいった。
(ここら辺のノウハウに興味のある方は実際に読んでみてください。)

また、コスト削減請負人的ビジネスモデルESCOについても初めて知った。
(Enegy Serving Company : コスト削減目標値を設定して
実現したら削減成功分から一定の金額を報酬として受け取る)
なるほどね。こういう成果報酬のビジネスもあるのね。勉強になります。


で、文章も読みやすく気づいたら読了してた次第。
単なるコスト削減のノウハウ本ではなく、
コストの削減を通じて経営の肝に通じる言葉が至るところに見受けられた。
言葉の後ろにあるものを考えながら読むと楽しい本。

特に気に入った部分はここ。
経営者が思っている以上に、現場はいろいろと考えている。
経営者の役割はその現場の思い、考えを表に出してやること

と著者は書いている。(本が手元にないのでうろ覚え)

その通りですな。うなづきながら読みすすめた次第である。

あと、私的にコピーの裏紙を使う行為、あれ大嫌い。
前々からしみったれた感じがするし、漠然と非効率だと思っていた。

するとこの本に解答が書いてあった。

コピーはトナー代やカウンター料金(使用料)の方が
コピー用紙よりもコスト高だったりする。
また、裏紙を使うことでミスコピーやコピー機の故障を早めたりと
結局はコスト高につながったりするそうな。

で、著者の意見を私なりに要約すると、
コピー用紙の裏紙も使うのがコスト削減なのではなく、
コピーにかかるコスト構造を理解すること。無駄なコピーをしないこと。
これでコピー代も削減できるし、仕事の効率もアップする。
これが本当のコスト削減。
ということかな。

はい。もっともでございます。
私ももっと深く考えてみるべきでした。
ここまで考え至ってませんでした。

期待以上に参考になった本ですな。
読了後早速、知人の経営者にプレゼント。


コスト削減を考えている方。
コピーの裏紙をまとめたり、ホッチキスを外したりする時間があるなら
この本読んだ方がいいかもね。


■この本をオススメする方
・雇用を確保するためにコストを削減したい経営者さん
・日々コスト削減のプレッシャーに悩める工場長さん。店長さん。
・コスト削減を前向きに楽しくやりたい方々

■この本をオススメしない方
・コスト削減 = 人員削減 とすぐ考える経営者
・会社のお金は自分の財布と無関係と思ってる方々
・本を読むヒマもないくらい忙しい方

30代の読書 : 走ることについて語るときに僕の語ること
世界に誇るべき日本の大作家。村上春樹氏の本。
10年ほど前にノルウェイの森を読んで以来読んでないかも。

きれいで素敵な表現がてんこ盛りの本でした。

走ることについて語るときに僕の語ること走ることについて語るときに僕の語ること
(2007/10/12)
村上 春樹

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◆ページ数:約240ページ

◆読書時間:2時間弱

◆購買理由:
今年の目標にハーフマラソン出場って立てたからさ。
この類の本を読んだら走るモチベーション上がるかなと思って。
(古傷の膝を痛めてどうしようか思案中なんだけど。。。)

◆読前感(何を期待して読もうと思ったか):
走ることから村上春樹氏は何を感じているのか。
面白い世界観などに触れることができればいと嬉し。

◆本の内容:
(※本を見ずに記憶をたどって書いてるのでとても主観的)
30過ぎから走ることを始め、フルマラソン完走20数回、
今やトライアスロンにも挑戦を始めている著者が、
これまで走ることによって得た経験と
自分の人生における出来事や所感とを
結びつけて書かれたエッセーである。

◆読後感(だらだらと書きたいことを書く):
先に読んだモリー先生との火曜日を読了した直後に読んだためであろうか
それとも、今の自分の意識がそこに向かっているからであろうか、
走るということを通じて、いかに齢を重ねていくかについての
筆者の考え方が鮮やかというか克明に書かれている。

著者が走ることを日常に組み込んだのが33歳のころ。
で、今は50代後半。日常から走り込み、
また、1年に1度マラソンを走る。この間20余年

次第にタイムは伸びなくなり、逆に緩やかな下降曲線を描く。
それに対して、自身はいいタイムを目指し走り込む。その一方、
齢を重ねていくことに関して、受け入れる。という姿勢が感じられる。

なるほど。こんな風に前を向いて日々を送り、
そして受け入れるべきを受け入れられる。

月並みな表現だが、こんな生き方が素敵だと思えてならない。

この次第に老いていく自身に対する考え方。ということに関して、
先日の「モリー先生との火曜日」と今回の「走ることについて〜」の
この2冊、共通する部分が多々あることを感じる。

ビジネス書がほとんどだった最近の読書遍歴であるが、
今回の旅行カバンの中にナゼにこの2冊を入れたのか。
またナゼ、立て続けに読んでしまったのか。

何か不思議な感じすらする。
何か意味があるのだろうと思うことにする。

これまでもそうであったと思っているが、
いい時期にいい本に出会える。今回もそうであるようだ。
この幸運に感謝。である。

それにしても、久々に村上春樹氏の著作を読んだのだが
読み始めて1ページで思った。
やっぱ村上春樹氏、表現力が豊かだなぁ。と。
この方のご本をたくさん読むだけで
文章力がついてくるような気がしてしまう。


■この本をオススメする方
・ランナー。走ることに関して共感できることも多いのでは。
・これまでひとつのことを長く続けている方。あるテーマについて稽古を続けていく上での愉しみ方のご参考に。
・齢を重ねるということはどういうことか。ということを最近考えだした30代〜40代くらいの方。
・村上春樹氏のファンの方

■この本をオススメしない方
・不老不死の方
・現実を直視したくない方
・怠惰なるエピキュリアン
・自分はいつでも痩せられると思いながらも、節制もせず、運動もせず、栄養学も知らず、おやつに夜食に甘いものや高カロリーのものを食らい、それでいて口癖が痩せたい。痩せたい。な人。

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