アセットアロケーションについての機知GUY的見解
アセットアロケーションについての疑問

以前からちょこちょこと目にはしていたのだが、
フォトリーディングで多読をするようになってなおのこと目につくのだが、
資産の分散を図るアセットアロケーションという単語の認知度が
着実に上がってきているようだ。

アセットアロケーションとは何か、簡単に言うと、
資産が100あれば

銀行に30%
投信に20%
株式に20%
不動産に20%
外債に10%

とリスクを分散させましょう。というのがその主旨である。
格言で言うと「たまごを一つのカゴに入れるな。」というヤツね。

最近、巷間ではこのアセットアロケーションが正解。と
金科玉条のように言われているが、果たして真実なのであろうか。


企業の経済活動を引き合いに出す。

企業が資産運用するということは即ち事業を営むことであろう。
つまり総資産回転率、総資産利益率などから企業の
資産運用のパフォーマンスが読み取れるわけだ。

とすると、企業は自己資産の運用を考えて
投資先(事業分野)を決めるわけだ。

すると、そこで起きる疑問。
中小企業はアセットアロケーションするのか?ということだ。

極端な話、中小企業とは言えない規模の企業であっても
アセットアロケーションをやって強い会社は少ないと感じている。
例えば、牛丼の吉野家がアセットアロケーションだ。と言って
やれ半導体だ。それアパレルだ。よっしゃ石炭だ。
と商売を始めたら恐らく事業として失敗の可能性の方が高い。
その結果としてほぼ間違いなく市場からは見放されるだろう。

すると、吉野家が取りうる確実性の高いアセットアロケーションは
結局は外食という範囲での国内での新業態の開発と展開、
もしくは海外への吉野家出店を推進するという
資産運用をすることなのではないか。

国内外の多岐にわたる方面へのアセットアロケーションをするのは
主に一部上場企業の中でもよほど基盤のしっかりした会社のみであろう。

中小企業が多角化をやって大きくなった例を私はよく知らない。
大体のケースは本業一本である程度大きくなって、そこでようやく
多角化や海外進出などのアロケーションを果たす。
というパターンなのではないだろうか。

これが不思議と企業社会に例えると中小企業にも満たない
果たして零細企業のような私たちが、なけなしの資産を
やれ投信だ、やれ銀行だ、生保だ、外債だ、REITだ。
とアセットアロケーションで分散投資することは意義があるのだろうか?

通常、町の雑貨屋が多角化しても行く末はやはり町の雑貨屋でしかないぞ。
極端なことを言ってしまえばアセットアロケーションって、
零細企業が零細企業のままで終わる資産運用方式ってことか。

積極運用っぽくて且つ安全志向の公約数的なやり方であるだが、
アセットアロケーションをやっている限りは自己の資産を運用して
零細企業から大企業まで持っていくのは極めて困難なのでは。
と思えてならない。

個人の資産運用も企業の資本配分も、煎じつめれば結局は
「集中と選択」のトレードオフの関係に成り立っている。ということである。

もちろん、零細企業を維持できれば良い方も多いだろうし、
ベンチャー的に急成長して「オレはBIGだぜ〜!」って叫びたいヤツもいよう。
人それぞれの思想や背景、それからくる資産運用方針があって然るべしである。

ただし、この「集中と選択」のことを理解しないで、
アセットアロケーション ≒ 資産家への特急券 と考えてしまうことは
メディアを盲信してしまう習慣に気づいていないだけなのかも知れない。

気づいたら自分の持ってるアセットアロケーションが
実はローカル線の各駅停車の切符でしかなかった。
ってことなければいいんだけどね。


私が思うに、一番のアセットアロケーションとは
実は教育への効率的な資産投資配分を考えることである。

専門分野に30%
英語に20%
会計に20%
ITの知識に10%
金融リテラシーに10%
ジムエクササイズに10%

といった感じにね。

とりあえず、本に書かれているからアセットアロケーションは最高、最強!
とある意味短絡的に考えてしまっている方に考える機会になればこれ幸い。
資産の偏りを避けてリスクヘッジをするアセットアロケーションを考える前に、
自分の思考の偏りのリスクをヘッジすることを考えなってな。


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